【ぼくは明日,昨日のきみとデートする】 七月隆文 (宝島社文庫)
主人公の南山高寿はある日電車で会った福寿愛美に一目惚れする。しかし,彼女は高寿が住んでいる世界と逆方向に時間が進む世界の人だった。5年に1度,30日間だけ2つの世界を行き来できるが,二人が同じ年齢で会うのとができるのはたった30日だけ。高寿が日ごとに思い出を刻み,ますます彼女のことを好きになっていくが,愛美は日が経つにつれて高寿のことを忘れていく。お互いにお互いのことが好きなのに,時間がすれ違ってういくという不思議な感覚で,切ないストーリーですが,とても魅力的で優しさを感じる作品です。
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